下北な空間!?

  • 2011.05.18 Wednesday
  • 23:56

下北沢440の9周年記念ライブに行って来ました。

出演者は、
DEMI SEMI QUAVER(エミ・エレオノーラ、横山キース英規、テラシィィ、中幸一郎、勝井祐二、スティーブ エトウ△)
▲s(ピラミッドス)
レ・ロマネスク(Les Romanesque) 

デミセミ好きの友達に誘われての参加だったので、この中で演奏を聴いたことがあるのはスティーブ エトウ△さんだけでした。
ただ、敢えて予習をしなかったため、もう一人の友達と「どんなライブ、音楽なんだろうか?」と微妙な不安を胸に抱きつつ出かけました。
9周年目のライブハウスはおめでたい雰囲気。テーブル席で食べ物をつまみながら飲みながらのライブ鑑賞。

トップバッターは▲s(ピラミッドス)。メンバー全員、馬、うさぎ、ゴリラなどの被り物で登場。ウサギ担当があまりに自然なたたずまいだったのでずっと被っていてほしかったけど、被り物での演奏は1曲目だけ。暑すぎて、ずっとは無理らしかった。でも被り物をとると、皆さんスマートな感じの方ばかりだったので、そのギャップにびっくり。さらに、ジプシー音楽がベースの曲は、中東の匂いのする不思議満載な音楽でした。なぜか、チェッカーズの『ジュリアに傷心』をカバー。フミヤファンとしてはちょっと複雑でしたが、音は良かったです。

途中からベリーダンサーのSafi(サフィ)さんも加わり、怪しさ倍増。ベリーダンスはグラマラスな人でないと雰囲気がでないからSafiさんはぴったりで、かっこよかった。ドバイでみたベリーダンスの迫力を思い出しました。

イケメンだけどえぐいお兄さんたちのせいか、濃いファンの方々が多く、失礼ながらそちらの人間観察もしてしまいました。でも、この濃さは某氏のファンの世界との共通点もありそうな気がします。

2番手はレ・ロマネスク(Les Romanesque)のトビーさん。レ・ロマネスクはフランス在住の男女デュオだそうですが、この日はトビーさんひとりでした。
ロマネスク調のたて巻きロール髪、振り振り飾り一杯の衣装に身を包み登場。これだけでかなりインパクト大ですが、歌がまた凄かった。歌詞もメロディーも印象的。昨年、TV番組『あらびき団』に出られただけある、手馴れたステージに一気に惹きつけられ、目が点になりながら爆笑してるうちにあっという間に終わりました。しばらく頭の中に歌がリフレインしてました。

『あらびき団』好きにはたまらないパフォーマンスだと思います。トビーさんのファンの方も多かったです。トビーさんは芸風とは違い、ちょっと控えめで優しい身のこなしの方でした。こちらはちょっと華やかなファン層で和気藹々といった雰囲気でした。

さて、ディープ感かなり増す中、トリでDEMI SEMI QUAVERが登場。
後ろを振り向くと、知らないうちにお客さんの数がかなり増えていました。

これまた、不思議な音階と歌詞の音楽。初めて出会うような音たち。耳障りとそうでない音の境目を微妙につく音なのがなんともいえない。テクニックがないと出せない音です。エミさんのヴォーカル、キーボード、勝井さんのエレクトリックバイオリンの不協和音、スティーブさんのパーカッションetc、個々の音が合わさって独特な世界を作り出す。エミさんが、「売れない音楽を選んでやっている」というようなことを言っていたけれど、そのことばがしっくり来ました。でも、だからこそこの音楽にはまる人も多いと思う。

今回このライブに行ったのは、堂本剛さんと切り離したところでスティーブさんの音を聴きたいなと思ったからですが、スティーブさんの音はここでもすんなり私の耳に入ってきました。奏でている音楽はかなり違うのに、剛さんのライブ世界をイメージさせる音たちも出てきたのがなんだか不思議な感じでしたが、スティーブさんの音はいい意味でどこであってもスティーブさんの音だからかも知れないと思いました。

久しぶりに濃い世界を体感して、たくさん笑って、口も開いた、お腹一杯なライブでした。このところいろんなことを頭で考えてしまっていたけれど、この空間に入ったことでかなりそれがリセットされた気がします。ちょっと間違うと危ないセラピー法かもしれないけれど。

ただ、このかなり怪しい空間に懐かしさを覚えるのはどうしてなんだろうとライブ中、頭の片隅で考えていましたが、それは大学の学祭のノリと共通していた部分があったからだということに気がつきました。語劇の舞台やポルトガル科のサンバハウスあたりに漂っていたあの匂い。うまく言えないけど、シニカルな馬鹿さ、真剣なパフォーマンス、偏った世界、好きなことを貫く強烈な個性、そういったものが醸し出す匂い。

下北のアングラワールドというのはこういう雰囲気なのかあと妙に納得。学生時代にうっかり入り込まなくて良かった・・・。そしたら、きっと違う世界に行ってたに違いないから。

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