ラオスのフランスパン
- 2005.10.29 Saturday
- 21:27
夫がラオス出張のお土産にヴィエンチャンのフランスパンを買ってきたので、今日の夕食はパンとホワイトシチュー、洋風野菜炒め!?とチーズの洋食献立にしました。
久しぶりにおいしいバゲットが味わえて満足です。
おなかが一杯になったところで、フランスパンをめぐる話をひとつ。(笑)
「何故ラオス土産がフランスパンなのか?」
それはインドシナ半島の歴史と大きく関わっています。
ご存知のように第二次大戦が終わるまでインドシナ半島はタイを除いてすべてヨーロッパ列強国の植民地でした。ビルマはイギリスに、ベトナム、ラオス、カンボジアはフランスに統治された時代が長く続きました。
その時代の名残で、ベトナム、ラオス、カンボジアではフランスパンが今でも作られ庶民の味として浸透しています。街角のパン屋さんのその味は本国と同じとまではいわないまでも、それにかなり近いおいしさなのです。
「だったら、その隣の国タイでもフランスパンはおいしいんじゃないの?」と思われる方も多いかと思いますが、皮肉にも独立国家タイにはフランスパンの文化は伝わらなかったようでした。今でもかなり有名なホテルのフランスパンでも中がスカスカの軽いものだったりしておいしいものにはなかなかありつけません。
とはいえ、今では交流の多い隣国同士、そろそろおいしいフランスパンがタイにお目見えしてもよさそうです。まあ、フランス人がやっているお店にはそこそこおいしいものが置かれるようになりましたが、でもまだお隣の3カ国には負けてるような気がします。
ラオスのフランスパンを味わいながら、今日の食卓の話題もそのいつもの疑問に向かいます。
夫「国が違うといっても川を隔てただけだから気候は殆ど同じなはずなのにどうしてかなあこの差は・・・。」
私「旧フランス植民地にはフランスの小麦が伝わっているんじゃない?」
夫「うーん・・・。塩とかの入れ具合とかが違うのかな・・・。タイのフランスパンは中がこういう風にもっちりしてないんだよな。」
だれかこの疑問を解いてくれる人はいないかなあ・・・。