カバーアルバム「カバ」考

  • 2013.06.06 Thursday
  • 22:28
評価:
堂本剛
MANDARA△T.D
¥ 2,570
(2013-05-08)
コメント:世界観あふれる声の魅力にはまるカバーアルバム。

 

堂本剛くんの初のカバーアルバム「カバ」の発売からほぼ一カ月、いまだ飽きることなく聴き続けております。

発売当初は、「
Music Station」「僕らの音楽」「Songs」「Music Fair」といったテレビの歌番組への久し振りの連続出演にテンションが上がりました。歌番組で歌うバージョンはまたCDとは違って生に近い楽しみがあり、ミュージシャンの方々とのセッションは見ごたえがありました。


そのお祭り状態からちょっと落ち着き、じっくり聴いた「カバ」に今、思うこと。

 

彼自身は当初気が乗らなかったというこのカバーCDの発売、でも、その結果とても充実した内容になった気がします。

カバーする曲を、「なぜこの曲を自分が歌うのか」理由づけできる楽曲にしぼり、彼にとって思い入れのある楽曲のみをアーティストへのリスペクトを込めて歌うという姿勢。

そうして生み出された新たなる曲達は彼が今まで生み出してきたソロワークに対するスタンスともちっともずれていません。

そこには原曲への安易な模倣はないし、勝手な暴走もない。どの歌にも彼の世界がみえる、それどころか今までの彼の作品に見える音楽要素、ソウル、ファンキー、ジャズ、ブルース、そしてJ-POPの感覚をカバー曲を通じてあますことなく表現している感じすらします。にもかかわらず、彼が歌う「人生を語らず」に対して「参ったね!」と吉田拓郎さんが言ってくださった(「幸拓のオールナイトニッポンGOLD」にて)、ように、「原曲をこんなに変えちゃっていいのか?」という疑問は出てこなかった。そこには原曲に対する純粋なリスペクトがあったから、丁寧に歌う姿勢に心動かされたから。

 

長い間待ち望んでいたカバーアルバムではありましたが、ファンとして「剛くんの声で聴けるならどんな楽曲でもいいなあ」と軽い気分でとらえていました。でも、今回は、彼のこだわりにやられた気分。

「アーティストとして歌を歌っていくのはそんな簡単なことじゃないんだよ」って示したかったのかなとさえ感じました。アルバムのタイトルが「カバ」という点にも、彼のそんなこだわりを感じるのは考えすぎかな…。

 

一方、今回セルフカバーした2曲、「街」と「優しさを胸に抱いて」、

「街」(通常版のみに収録)は、重いテーマの楽曲にもかかわらず、「今それを歌う自分」に対する彼の余裕が感じられました。当時はなんだか苦しそうな叫びのようなものを感じて、好きな曲だったにもかかわらず聴く時を選んでしまっていたけれどこのアルバムに収められているバージョンは安心して聴ける気分。

「優しさを胸に抱いて」(限定版のみに収録)は十代の頃の歌詞と、今回加筆した三十代の剛くんが描いた歌詞を合わせたちょっと珍しいセルフカバー。世代を超えた彼の想いを感じることができる素敵な仕上がり。

2曲とも「自分の作品に対する自信」が見えて、彼の成長を感じさせる曲になったなあと思いました。

 

そして、通常盤の最後に入っているオリジナル曲、「雨恋-amagoi」は数年前に作ったものだそうですが、雨の風景が頭に浮かぶ、心にストンと落ちる曲。カバーアルバムのさりげない終わりを演出してくれているのかもしれないです。

 

こんなかんじで、聴けば聴くほどはまっていくので、まだまだ沢山の方に聴いて欲しいアルバムです。

堂本剛 平安神宮公演 2012

  • 2012.09.18 Tuesday
  • 11:28

今年で3年目となる、堂本剛さんの平安神宮公演。9月14,15,16日の3日間の開催でした。



9月15日のラジオ番組で自身が話していましたが、平安神宮で3年連続ライブを行ったアーティストは彼が初めてとのこと。
平安神宮は彼の世界観が表現しやすい特別な場所のように思うのでこれからも毎年続いていったらいいなと願いつつ・・・。
今回は全くメモをとらなかったので、あまりレポらしいレポは書けないですが、あの場で感じたことを書きとめておきたいと思いました。なんとなくの誰かが言ってる独り言だと思って(笑)お読みください。


私は初日の9月14日に参加。






午後、ライブが始まる前の平安神宮にお参り。
外国人観光客の方々が不思議そうに、ステージを眺めていました。
修学旅行の中学生のグループは、今日のライブの主を知ってか知らずか、「いいなぁ、ここでライブしたら、雰囲気抜群で最高だなあ」みたいなことを興奮して話していて、名残惜しそうにステージをしばらく眺めていました。そんな会話を聞いていたら、わたしもさらにわくわくしてきました。

お参りのあと、一旦平安神宮を後にし、他の場所で休憩してから、18時過ぎ再び会場へ。
このころからちょっと雲ゆきが怪しくなり…。

日も暮れて、応天門が綺麗に浮かびあがった姿を眺めつつ入場。



ライブの前から小雨状態。このまま雨かなあと不安になりつつ、合羽を着て帽子を被り、ライブの始まりを待ちました。

まずは、宮司さんのお祓いの儀式で会場の空気が変わります。
そして、開演予定時間の19時少しすぎ、ステージと応天門がライトに照らされる中、色とりどりのレーザーが頭の上をよぎり、音楽が流れ始めました。
この時、応天門に映し出されたレーザーの文字がずっと気になっていたのですが、おそらく、「命」だったのではないかと、次の日ラジオを聴いていて思いました。

後方の右寄り通路脇の席からちょっと背伸びをしつつステージをみつめていると、前方のキャーっという声とともに、ステージ真ん中奥から能面のようなお面を被り踊りながら剛さんが登場。
彼流のリズム感あるダンスではあるけれど、足さばきがいつもより和っぽい気がしました。

この曲、最初は即興かなと思ったのですが、聴いたことがある感じがしたので、他の方々の書かれたレポ等をチェックさせていただいて確認したところ、やはりインスト曲の「意志」でした。

続いて、お面をとって、「くにのうた」 白いギターで、インスト曲が続きます。

そして「にひ」 いつもながら艶っぽい声でした。

そのあとまた、新曲!?なのか、インスト曲2曲。
剛さんは、ピアノ、ペースとそれぞれ違う雰囲気の世界を作りだしていきました。
ピアノの音は繊細できらきらと空に飛んでいく感じ。 ベースの音は重くてかっこよかったです。

確か、この辺りまで雨が降っていたのですが、細かい雨が色とりどりの照明に照らされて光って落ちてくる様子がとても幻想的で、周りの席のあちこちから「綺麗!」という声が聞こえてきました。

雨をよけてか、ギターの竹内さんがいつもと雰囲気の違う、大判のストールを羽織って演奏していたのが個人的には◎でかっこよかったです。

「縁を結いて」はいつもより抑えた感じで、神秘的な空気が高まりました。

そのあと再び、新しいメロディーが2曲。
剛さんが唄いかけます。

「かならずー」ということばのみがとにかく頭に残り・・・。
平岡さんのコーラスもぴったりで神秘度合いを高めてくれました。

「かならず」という語は、その後に来るものごとを決めてしまうことになるから、剛さんの口からこのことばが出てきたのが意外でしたが、だからなのか歌い方に決意が含まれているように感じました。

雨はいつのまにか止んでいたので、途中で合羽を脱ぎました。

そして、再びTUKFUNKからのバンドセッション。
レナードさんの和太鼓と、スティーブさんのパーカッションが呼応して力強い音が空に響きました。この兄弟にしか出せない音です。ほかのメンバーの音にも力が入っていた感じ。

最後にMC。
平安神宮ライブなのにshamanipponぽかったこと、あまり歌わなかったこと、耳慣れない曲が多かったことのわけと、今回のライブへの想い、今の日本に対する想いなど淡々と話してくれました。

 ひらがなの「くに」のコンセプトに沿ったライブをしたかった。
 Yes でもNo でもないことをめざすこと。
 宮司さんから、彼の世代が何かをするという大切さを説かれ、共感し、何かしつづけていこうと思ったこと・・・。

話を聞きながら、自分が考えたこと、決めたことに対して真摯に取り組んで、進んでいる姿は潔くってやっぱりかっこいいなと思いました。

まじめな話のまま終わるのは気がひけたのか、最後に自分の可愛さをアピール!?して、「皆さんの愛情のおかげで可愛くいられますから。」とかなんとか言って、ファンをまたさらに惹き付け、笑いで終わらすことは忘れずに話を〆てくれました。

剛さんに倣って、皆で二礼二拍手一礼にて終了。
4700人いるとは思えないくらい、すごく揃っていましたと剛さんがびっくり。

一時間半、ほんとにほんとにあっという間のライブで、名残惜しさもありましたが、その楽しみな気分は次のライブまで取っておきます。
だから、必ず近いうちに歌ってくださいね、剛さん。



今回のライブでイメージされたことばがふたつありました。

「たいらかな」「universe」

偏ったところのない広い空間、音を感じたからでしょうか・・・。
ライブの間中、とにかく広がりを感じました。

普段、知らないうちに閉そく感を感じながら生活しているからでしょうか・・・。

良い意味での「パンドラの箱」が開いたらいいな・・・。




 バンドメンバー:

 小澤篤士:トランペット
 森 多聞:ベース
 かわ島崇文:サックス
 DUTTCH:ドラムス
 平岡恵子:コーラス
 竹内朋康:ギター
 SASUKE:トロンボーン
 名越由貴夫:ギター
 レナード衛藤:和太鼓
 十川ともじ:キーボード
 スティーヴ エトウ:パーカッション










 

ファン気分満喫の一日。

  • 2012.04.10 Tuesday
  • 18:50

4月10日は某ファン仲間にとって特別な日ということで、いつもの仲間で集まりました。

中目黒駅に11時半に集合。

まずは、目黒川お花見です。
満開を少し超えて、葉桜もありましたが、その緑とピンクの混ざる感じが綺麗でした。









桜満喫の後は、ランチ。友達が予約しておいてくれたビストロへ。


前菜の田舎風パテ。優しい味でした。


メインは真鯛のソテー。
結構ボリュームがありましたが、すっきりしたトマト味で食べやすかったです。

そして、デザートはスペシャルオーダーにて。



ファンでお誕生日祝いをしました。
この後、切り分けてくださり、素敵なプレートで再登場!感謝です。



ご飯を食べている途中で、渋谷で4月11日『shamanipponーラカチノトヒー』NEW ALBUMリリース情報を記した号外が配られているとの情報が入ってきました。
また、午後2時44分に、渋谷街頭ビジョンで声明発表とも・・・。
中目黒散歩の予定を変更して、食べ終わったらとりあえず渋谷に行きましょうという話になりました。

渋谷で無事、号外を入手。



ところが、2時44分に駅前の街頭ビジョンの前で待っていても声明はやらず。
残念ながら私たちは、場所を間違えてしまったのでした・・・。
後日、あらためて見に行った時の画像を載せます。



"なんやかんや" いろいろ振り回されましたが、イベントに参加したみたいな不思議な楽しい一日でした。

発売になったアルバムはすごく良いので、プログレ、ファンク、ソウル、そしてインスト全般お好きな方にもお勧めです。





映画『平安結祈 heianyuki 』に想うこと。

  • 2012.03.07 Wednesday
  • 19:15
2011年9月4日に行われた、堂本剛さんの平安神宮でのライブ『平安結祈 heianyuki』が映画となり、現在、上映中です。

私は、このライブに実際出かけていてあの観衆の中にいたのですが、こうして改めてドキュメンタリー映像として眺めるとまた違う印象をうけました。

当日は台風の影響がまだ残る空模様。前日のライブがキャンセルになった中で迎えたライブ。途中で雨が降ってきませんようにと願いながら、ステージや幻想的に光るレーザーを眺め、音を聴き、自分がその空間にいることを楽しんで帰ってきました。

それを今回再び味わうことになりました。映像では当然ながらステージの細かい部分や剛さんの動き、表情などが大画面に現れます。実際のライブよりもむしろ近く、リアルに迫ってくる部分がたくさんあり、そこから大きなメッセージを受け取りました。
バンドの方々の音の饗宴。ライブ会場で抱いたイメージよりもずっと日本的な音。そして、それぞれが楽器を奏でる姿に様々な気持ちがこもっているように感じました。
インスト曲は聴いているあいだにどんどん気持ちが良くなり、ヒーリング効果大で、思わず意識が飛ぶ時間がありました。それは、ライブ会場では味合わなかった感覚で、映画だからこそ、逆に音がすっと耳に入ってくる部分があるのかなあと思いました。

剛さんの歌声はどれもズンとくるのですが、やはり『縁を結いて』が特別に強烈なメッセージを持って響いてきます。後半、涙をこらえて歌っている表情が映し出されました。この部分は映像のほうが迫るものがありました。

「日本へのラブソング」として書き下ろされたこの曲は、偶然にも震災の後に発売となり、ファンの間では「癒される曲」として定着していますが、今回、改めて平安神宮の映像とともに見ると、この部分だけでも、ファンに限らずさまざまな傷を負った人に見てもらいたいなあと強く感じました。

この日、剛さんがこの曲で泣いた理由。ライブのMCではこう語っていました。「どうして皆もっと日本のことを優しく、もっと強く日本のことを抱きしめられないのだろう、受け止められないのだろうなどと考えたら泣いてしまいました。」


「日本がおかしくなっている。」という感覚を抱いている日本人は決して少なくないと思うのだけれど、それぞれがその日本のために一歩踏み出す勇気がなかなか出ないのが国民性なのかなとも思います。ほんとはそんなことを言っている場合ではないのですが。そして、本来先頭を切って歩いていなければならない方々がそれをしていないことで生まれている不信感、閉そく感。今の生活に何の不足もないはずの私自身、逃げてはいけないと思いながら、無性に日本の外に出たくなったこの一年。

彼のミュージシャンとしての立場、立ち位置。そんなもの色々のもどかしさから出た「涙」の意味を考えるとたまらなくなりました。

映画の後、『SHAMANIPPON 春建国』という告知映像が流れました。この『建国』の意味。まともに取ってしまうと「堂本剛はいったい何をしたいんだろう?」と理解できない方も多いのではないでしょうか。

これはあくまで私の解釈ですが、彼は、かつてはもっとたくさんの日本人が持っていただろう「優しい気遣いの心」を少しでも多くとりもどしたいだけなのではないかなと思います。そして、そのことで日本は変わるはず、変えたいと思っている。 それはかなりの理想のようであり、実はひとりひとりが実行すればいいことだから、現実的でもある。
ただ、ひとりひとりがその一歩を踏み出すためのハードルを下げるために、まずは想像上の国をつくり、そこでそれを実践してみようと思ったのではないかなあと想像しています。

「涙」の意味は重いけど、そんなことを想像しつつ、柔らかい気分で映画館を後にしました。音楽が好きな人、なんとなく癒されたい人、ぜひ映画館に足を運んでみてください。

「堂本剛 平安神宮公演2011 限定特別上映 平安結祈 heianyuki」

出演者:堂本剛・かわ島崇、スティーブエトウ、十川ともじ、竹内朋康、、名越由貴夫、平岡恵子、ふさはらただひろ、屋敷豪太、レナード衛藤、Ken Ken、SASUKE、SWING-O


JUGEMテーマ:音楽

十人十色追加公演 宮城・仙台サンプラザホール 2011.9.17

  • 2011.09.17 Saturday
  • 22:46
東北三県でのライブ。仙台に参加しました。
剛くんもバンドの方々も、私たち観客も一人一人がきっといろんな想いを持って来たライブだったと思います。剛さんの歌声・音色とバンドの方々の音色がそれを昇華してくれたかな・・・。

MCはいろんな意味で絶妙でした。さすがだな、とにかく優しくて暖かい人だなと思いました。
このライブに参加させてもらえたことに感謝をこめて・・・。
いつもながらの覚書きのスタイルですが、ライブ報です。
楽しいことも、いつもの調子で色々話してくれましたが、気に止まった言葉だけ書き留めました。ほんとに箇条書きで失礼します。

剛くん、青地に黒の模様の和風ジャケットスタイルで登場。

♪縁を結いて

想いをこめながら、ハンドマイクで、最初から全力。

(スクリーンテロップ)NIPPONを上から見るとト音記号に見える。NIPPONはMUSICだ。生きていくことはMUSICだ・・・
♪NIPPON

レインボー色の照明がステージ、会場にかかる。

♪音楽を終わらせよう

(スクリーンテロップ)僕から君へと逢いにいくよ・・・
♪Love is the key

(スクリーンテロップ)眠れずに部屋に引きずりこんだ明かりがくれた朝焼けの・・・
♪PINK

(スクリーンテロップ)ここを愛している、ここをとても愛している・・・
♪街

スクリーンに鳥が飛ぶ姿が写る

(スクリーンテロップ)・・・へそっと愛を投げ入れる・・・
♪Say Anything

大人でジャジーなアレンジ

(スクリーンテロップ)大切なものを失った・・・
♪ソメイヨシノ

吸い込まれるような歌声、ステージから一直線に緑のレーザー
紫の照明

(スクリーンテロップ)この今は数々の命の果てにあるのだから・・・
♪時空

(スクリーンテロップ)鼓動は嘘をつかないでと胸をたたいてくれる・・・
♪赤いシンガー

いったんはける。ジャケットを脱いで黒いTシャツ姿で登場。

♪NIJIの詩

<MC>

(牛タンハンバーグ、シソ入り牛タン餃子の話、佐野元春さんのモノマネなどしつつ真剣な話へ・・・。)

海のほうに行ってみた。色々な想い。自分の故郷も今、大変なことになっている。十津川村の知っている人は無事を確認できた。予想を超えた動き、そこに対して向き合って生きている人たち。凄く思ったのは自分がそこに対してどう向き合うかは自分が決めることだと思っている。
奈良で生きているので昔の人はどのように日本を愛して、どんな風に国難を乗り越えてきたか。人の心そんなに変わることはできない。人を愛する愛しかた。今の日本のことを勉強すればするほど、人間は文明に引き寄せられすぎている。

人の心、未来につながる。心は奈良、ふるさとが大好き。
自分ができることできないことを冷静に考えている。人が忘れて行く頃に自分がこういう話をさせてもらうとか、音、歌に込めていくことをやっていこうと思っている。

今、現実を生きている。心が消えていくとき、愛すること、愛されることを伝えることができるような自分でありたい。
自分が全国癒せるような気持ちでやっていく。ひとつのことに対して愛情を集中させるのではなく、まず自分ができることから日本を愛していこう。

人の力、ものすごく大事。エネルギーの話もたくさん出てますが、人は人の力を信じること。日本人は日本人の力を信じることで乗り越えられる。
現実は厳しい。正義と悪があるのもわかっている。悪を理解することで正義を知り、悪を乗り越える。正義があれば怖いことはない。日本の傷、国難を自分なりに乗り越えて、未来に伝えていこうかなと。

『NIJIの詩』は4年前に作った歌。『縁を結いて』の後、震災が起こった。怖い、震えるというファンの方からのメッセージに対して、自分はどんなことをしてあげられるんだろうと。大切な人に対して何かをするという自然なことを邪魔する人がいる。自分はそんな状況で生きているんだなと実感した。

「虹」は、国によっては、龍や、死者が天に昇っていく道と考えられている。「虹」にはいろんな意味があるんだなと思った。震災から半年たって、「虹」というメッセージ、自然界や、神のメッセージを投げようと思った。
その際、東北に対して支援するという意味で、被災者の人と一緒に仕事をしたらいいんじゃないかと思い、東北出身のカメラマンにミュージックビデオを撮ってもらうことにした。6月頃、色々な海を撮ってきてもらった。色々なチョイスの中から、ご自分が愛していた海に潜る力強さを感じた画像を選んだ。直感力で決めた海は石巻の海だった。
この映像が石巻の海だということは、仙台で言おうと思っていた。
直感で選んだ人生を生きている僕は、そのことに素直に納得した。
そのカメラマンのエリアと、僕のゆかりの町は姉妹都市で関係があった。
繋がっている、引き寄せられたのかなといろんなことを考えた。

どうしてファンの人たちが苦しんでいるのに何もできないのか凄く辛い。個人事務所でオフィス堂本だったらできたけど、大人の事情、色々あるんで僕ができる範囲のことしかできなくて、皆を苦しめるかもしれない。
色々な気持ち呼び覚ましたりするかもしれないと思ったけれど、(この画像は石巻の海ですということを)まっすぐに言いたかった。

(次期総理大臣は竹ちゃん!?という話から)
日本はどうなるんだろう。僕たちがアクションを起こせばひとりひとりの力、動きものすごいグルーブ、凄い力になる。
(政治家同士)揚げ足取ってる暇あったら、お前はどうやねん!と思う。
そんなときにちょうどいいことば、何でこんなことをするんだろうと思ったら、「知らんがな」で終わらせればいい。
「知らんがな精神」「しらんがな政権」

人生最大限、できることをやっていこう。空は繋がっている。
僕はよく夜に星を見上げたりしてるんで、皆さんと一緒の星を見上げているかも・・・。フミヤさんみたいですが・・・。

客席、照明明るくして、セッション。
仙台バージョン。”ワン・サウザンド・DAI”でCall & Response

♪Blue Berry


バンドメンバーを下げて、

<MC>
今日のエネルギーを忘れずに。
奈良100年会館で「何かの」ライブします。
フランスで『縁を結いて』を出したい。最初シングルでといったのですが、向こうはシングルという形態がないのでアルバムに。日本人を感じてもらう選曲。ジャケットは自分で作った。
フランス、ドイツ、イギリス、スペイン、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、イタリア、ポルトガル、ルクセンブルグ、オーストリア、スイス、デンマーク、ベルギー、オランダの15カ国で発売されます。
僕は自分の国をこんなに愛しているんだよというメッセージ。
フランス人は奈良リピーターが多いので、フランスで出したいという話になった。
楽しい時間をありがとう。今日はいい気持ちで眠れます。
気持ちがひとつになることは難しい。今以上に自分らしく、目の前のことに向き合っていただけたら嬉しい。


 

堂本剛 平安神宮公演2011 9月4日

  • 2011.09.04 Sunday
  • 00:54


9月2,3,4と3日間の予定だった、平安神宮ライブでしたが、残念ながら中日の9月3日の公演は台風で中止。でも、この台風が関西地域に与えたダメージを考えると、やめておいて賢明だったのだと思う。雨は夜になるにつれて激しくなっていたし、風も強かったので。私は3日と4日のチケットを手に入れていたので、覚書程度ですが、4日のライブについて記しておきます。

開演前に、パラパラと雨が落ちてきましたが、すぐに止みました。とても幻想的でした。青いレーザーが瞬き、ステージの前に火がたかれます。レーザーなのに自然な優しさ、暖かさを感じました。

ステージ左手から黒いエレキギターを持って剛さん登場。赤が基調の着物風の衣装。中は黒いシャツ。『美 我 空』から始まりました。ステージにスモークがあふれ、黄色と赤の照明。

2曲目の『NIPPON』は、平安神宮の雰囲気にとてもあっているように感じました。竹内さんのギターの音も冴えます。

つづいて、『Love is the key』これは力強かった。

『ENDLICHERI☆ENDLICHERI』和太鼓が響いて、和風アレンジなのがとても素敵でした。衛藤兄弟の打楽器の競演もみごと。
そして、『時空』へと2曲続いたインスト曲の間のレーザーの演出がとても素敵でした。雲みたいだったり、虹みたいだったり、オーロラのベールみたいだったり、UFOみたいな丸い環が出てきたり・・・。空の様子と楽器の音が呼応して、人工的なものから、ナチュラルなものが生み出されていて凄く幻想的でした。

『空〜美しい我の空』十川さんのピアノに剛くんの声が響きます。「星座が誘う」という替え詞が耳に残りました。

『Help Me Help Me…』この歌も詞に変化をつけていました。最後の部分。大まかですが残しておきます。

『逃げたいときはどうすればいい
世界を 愛を殺すよ
I love you I love you I love you
夢を 誰を 望まれ捧げた I Love you
愛してる 今を
愛してる
今を誰を 夢を空へ
I love you I love you I love you
愛している
今を 誰かが 祈って愛している
今を たった一度の 今を 愛で愛している
そっとそっと 今を 僕らは愛している』

そして、『縁を結いて』途中からおかしいな?と思ったら、剛君が泣いていました。でも、その分気持ちを感じました。

『セッション〜メンバー紹介』

バンドは豪華メンバーでした。キーボードふたり 十川ともじさんとSWINGOさん。
パーカッションもふたり レナード衛藤さんとスティーブ・エトウさん兄弟
そしてご夫婦、ギター名越さんと、奥さんの平岡恵子さんのコーラス。
剛くんは『兄弟も夫婦も出演できるバンドです』と言っていました。
ギターは竹内朋康さん(My favorite)、ベースはKenKen、
そしてホーン隊がサスケさん(トロンボーン)、ふさはらさん(トランペット・篳篥)(My favorite)、白くまさんこと川島さん(サックス)。
皆さん、黒っぽい衣装が決まってました。

メンバー紹介のあと、バンドの皆さんは手を振りながらステージからはけて、剛くんだけ残ってMCが始まりました。時間が限られているので、まず曲をやりたかったとのこと。 MCを最後にしてくれたため、1曲1曲、音の世界を楽しむことができたのでよかったです。

<MC>
縁をいただいて今年もまた平安神宮でライブをすることができました。自然の中で力をいただいてアーティストがそこに対して力を注いでいく。アーティストの側も、ファンの方もいろんな場所でそういう力を体感できる機会が少なくなってきている。その中でそういう機会をくださった平安神宮さんありがとうございました。

奈良が生んだ妖精 堂本剛です。

雨も一瞬降ってドキドキしたんじゃないですか?雨を止めていただいた神様に二拍手します。皆さんもご一緒に。合同参拝みたいですね・・・。(皆で参拝しました。初日はあまりにバラバラだったので、合わせるように注意がありました。自分が神様だったら出てきたくらいひどかったそうで・・・。)

ほんとは3日間ライブをさせていただく予定でしたが、やはり台風には勝てませんでした。あの状況でライブをしたら、事故につながるかもしれないと思い、凄く悔しかったけれど、中止させていただきました。ツィートなどを拝見しながら皆さんの気持ちが痛いほど分かりました。

最近自然の力を凄く感じます。今回の台風で大変なことになっている、奈良県の十津川村や那智は行ったことがある場所。とても気になっています。先日も奈良の宮司さんと話したりしました。宮司さんは水の神様が何かいろいろ言っているんじゃないかと。僕はそういうものが見えたりするわけではないですが、同じようなことを思いました。『縁を結いて』は不思議な導きがあって書いた詩です。

中心が奈良・京都・東京と移っていく中で日本は今まで大きな国難をいくつも乗り越えてきました。今もそのときなんだけれど、国難を乗り越えるためには物理的なことも必要ですが、祈ることも必要かと思います。祈りに勝ることはない。

(『縁を結いて』で)泣いてしまってもうしわけないです。どうして皆もっと日本のことを優しく、もっと強く日本のことを抱きしめられないのだろう、受け止められないのだろうなどと考えたら泣いてしまいました。でも、そんな、悲しみさえも包んで、自然は僕たちとともに存在してくれている。だから、嘘なく自分を表せたと思います。

今日は、地方からもたくさん、東北、海外からも来てくださっていると思います。皆さん、自分というものを持って、意見を持って、この国をどうしたいのかを、この国をどう救うのかを考えてください。そうしないと僕たちの心が日本人でなくなってしまうのではないかと思います。

今一度、昔の人々が自然から得た知恵を僕たち未来人が過去を遡って人間とはどういうべきかを学ぶこと。自分たちのためではなく、これからの未来人のためにそれをして欲しい。僕は、昔の人が残してくれたヒントをアートに変換して、これからもやっていこうと思います。自分たちの国を愛せるように。日本について間違って教えられていることもありますし、日本は奥深い国なので勉強すると色々見つけることができます。

ご先祖、いろんな人たちに対して愛を持って生きて欲しい。自分のペースでいいから。胸の中のわだかまりをかたちにして日本に返して欲しい。自分は奈良で生まれたから考えてしまうのかも知れないけれど、自然からもらったものをちゃんと自然に返すこと、それをしないと未来がないです。

愛しているものから逃げないで。自分の周りの大切な人を愛して。僕は今日のこのご縁のことずっと忘れません。皆さんも忘れないで。皆さんの幸せを本気で願ってます。今日は、愛を持って生きられるよう、本気で祈りながら、眠りにつこうとおもいます。

今日も皆さんのまっすぐな気持ちを感じました。生きてて良かったと思いました。僕は皆さんのことを心の底から愛してます。皆さんも、僕のことを飽きなければ、愛してください。そして、皆さんのことだから僕が言わなくても伝えてくれると思いますが、ここに来られなかった方々にも、優しい言葉でお伝えください。僕はいつでも皆さんを愛しています。こんなに人を愛せるなんて幸せな人生です。大きな愛をありがとう。

平安神宮で、日本の大自然を感じられるところでまた一緒に過ごせることを願っています。

剛くんは、頭を下げて、たくさん手を振りながらステージから下がりました。今、いろんな想いを持ちながらいるんだろうなと感じました。そこにはとにかく優しさが詰まっているような気がしました。台風は恨めしかったけど、その分、特別な時間をもらえました。

ライブが終わって30分位したらたくさん雨が降ってきました。雨が少ない間に終えてよかったです。

これから私は、未来の人のために何が残せるかなと考えました。小さなことでもいいから、考えて行動に移したいと思います。

Really Really thanks, Tsuyoshi & Fantastic band members!





・・・・最後に勝手な独り言。ライブを聴いて、『堂本剛』というアーティストとつなげて書きたいテーマが色々湧き上がりました。ただ、いちファンとして書くことも勿論楽しいのですが、できるのならファンという目線から離れてもっと広がりを持って書けたらいいのになとちょっと歯がゆい思い・・・。

JUGEMテーマ:音楽

『縁を結いて』

  • 2011.04.06 Wednesday
  • 20:35

堂本剛さんの 『縁を結いて』が発売された。

限りなくピュアな声に、心地よいメロディ。ふわっと心が持っていかれた。
この歌は今の日本へのメッセージ、ラブソング。
2年近く前に作った作品だそうだが、今、このときにぴったりな歌になってしまった。それがちょっと哀しい・・・。
でも、今だからこそ、多くの方に聴いてもらいたい歌となった。

リリースの少し前、twitterの公式サイトができた。
@shama_nippon として彼はつぶやく。 
 
  『どうか 

  縁を結いて

  詩とメロディーを

  たくさんの人や場所へと

  届けてほしい』


その詩を英訳してみた。
『縁』と言う言葉が、日本的価値観をしょっていることに改めて気付かされた。
「つながり」や「絆」といった一言では表現しきれない『縁』という言葉の大きさを感じた。
うまく言えないけれど、ひとりひとりの心の奥でつながっている感じ、人としての存在を超えたところでつながっている感じ・・・。
日本語を大切にしようと思った。

「縁を結いて」 "Eni wo Yuite-Tying Fate"

My dear,  this flower
in spring, summer, fall & winter, blooms red
to love, sparkling, shining to the supreme

Like a spider's thread
delicate, strong
"Now" begins the first cry of every one of us coming to this world

Coloring, living, tying Fate in this country

Twelve colors, a unique color of my own
Bloom the four seasons
Tying Fate
Go this way in the white sky

Colors of eye, skin, heart, no matter how it is
Drawing the sun, moon, past, present, future
how wonderful of each there is

In the old capital, the wind & rain
Tying Fate, sound poems・・・

Only once, a unique color of my own
Bloom the four seasons
Tying Fate
Go this way, thank you・・・

A drop of water reaches to the sea
Crescending to the sky
Fall to the ground
Words of borelo that comes back to the body
spiralling with the ball is love

Now, without wiping out the city sinking in the tears flooding out
Desire to live with focussed love

Shall give and grant

this beautiful country memorized・・・


この歌がたくさんの人の心に届きますよう・・・。
Hope this song will reach to the heart of people in the world!


評価:
堂本剛
ジャニーズ・エンタテイメント
¥ 870
(2011-04-06)
コメント:堂本剛さんが投げかけた日本へのメッセージ、ラブソング。無心から生まれた芸術作品。メロディーも声もスピリチュアルで癒されます。

堂本剛 平安神宮2010ライブ 10月7日覚書

  • 2010.10.12 Tuesday
  • 23:22
続いて、10月7日の覚書きです。




6日より気温はだいぶ高くて、昼間と同じ格好で見ていられました。席は9列目のほぼセンター。レーザーの光を全体に眺められたのが楽しかった。カーテンのひだのような光が空に舞い、まっすぐな光が天に昇り、虹のような絨毯が現れ、とても幻想的。それにワウワウなリズムの魔力が加わり、音とリズムが空間に揺れた夜。
セットリスト、剛さんの衣装は6日と同じ。ただ、大きな違いがひとつ。それは、彼の顔から髭が無くなっていたこと。ENDLICHERIの時は、髭ありのほうが好きな私はちょっとがっかり。髭があったほうがギターの竹内さんとの雰囲気も合うし、ファンキー度が増すと思うのだけど。
セッションは7日のほうが、慣れたのか自由な感じで広がりありました。今回初めてバンドに参加された、キーボードのSwingoさんも7日のほうが弾きやすそうでした。Swingoさんのキーボードはちょっとジャズっぽいお洒落な音で素敵でした。


<MC>
昔の人は自然と一体になって一日一日を生きてた。
今もレールとかしがらみありながら生きてるが、昔はもっともっと大変だったんじゃないかなあ。
僕は音楽というジャンルを決め付けてないけど、こんなふうに、音楽というもの、ライブをするというのは想像してなかったこと。
不思議で嬉しい気持ち。
神様がたくさんいた日本。
祝詞 踊り 音出したりしながら 向き合って捧げながら生きてた
すべてを捧げること 音楽が一番になる
魂も震えてどんどん前に行く
うまくいかないと思うときほど
ナチュラルに続けるとうまくいったりする
自分のスタイル 自分がこうなんだとはっきり言えることが大事
昔の人々がいろんな思いを抱いてそれを形にしている

ほんま今さあ なにが起こっても不思議じゃない世の中になっちゃってる
考え出すと不思議なもの手に取ってるよねっていう時代
それだけすさまじいことが起こるよねっていう時代
いいとこまじめくさったほうがいいけれど
あんまりまじめくさって生きてもしょうがない
TVとかいろいろ飛んでくるものってどうなのかなあ・・・
占いの話、惑わされず生きるより自分で決めたほうがいい
国も迷っているから僕たちが迷ったらだめ
ライブも、生きているから音を鳴らせる

先祖が一人欠けても(自分は)ここにはいない
自分という人生はものすごく大事
自分らしく、優しく 愛は求めず与えていくことが大事
ステージで見えなくても想像することができる

第六感まで使って感謝の気持ちでライブをする
辛い思いを体に入れて 辛い思いをしたぶん誰かに優しくする
誰かがまた手を差し伸べてくれて進んでいける

自分がここにいる 生きていることを感謝しながら
僕たちの魂 メッセージを捧げていくのでよろしく


☆『Help Me Help Me・・・』即興フレーズ抜書き☆
I love you
夢を誰を誰かが 青空に捧ぐ
I love you I love you
今を青い空に誰かが捧ぐ 
愛している 愛している 愛している
I love you  I love you  I love you
今も誰かに届く
I love you  I love you  I love you
愛している I love you
愛している 愛している 愛している
今を僕をたった一度の愛で 愛している
愛を たった一度の愛を 愛している


<MC>

世の中システマティック。TVつけても温度が無い
自分の魂を無視して表現している人が多くなった。
自分の魂が鳴ってないと感じていくシーンが多くなった
いろんな問題が歪んできているけど
何とかする人が出ていない
言いなりだったりシステマティックに生きている人が多い
ナチュラルに生きること
十人十色。 十人目の前にしたら十人の人に好かれようと思って生きてない
自分が愛したい人、物は自分で決めていく
ただそれができない世の中になっている
感じた音、フレーズをシステマティックじゃなく表現したい
システマティック求めていないと、きっかけを鳴らしていくシーンに辿り着ける
少し前からいろんな時間の中でそう感じた。
自分がやりたい表現に向かって少しずつ歩んでいる
いまここで鳴ったことがすべて
何も決めずに何かをやるというのは大変?無謀?とはちょっと違うけど、でもやる人はあんまりいない
恥かきたくないから 不細工?だから?
でもそういうことすべてひっくるめて自分だと思う
降ってくることばをリリックに変えて 愛に変えて捧げる
音楽は強制ではない
愛を捧げます 全身で受け止めてください



<セッション即興詩>

ねえ この命は ねえ どこへ向かうの
ねえ この命は ねえ 愛をしてるの?
Love 神様 ねえ Love 聞いてよ
ねえ Love 神様 ねえ Love 聞こえてるかい?
あしたのことなんてわからないけど
未来のことを想像するんだ
僕らは 僕らは 生きてきた
ひとつひとつの輝いている光なんだ
もし明日この魂が消えてしまったとしても 消えていってしまったとしても
Love 唱えるよ Love 捧げるよ
Love 奏でるよ Love 空から落とすよ
指先に光る この光が
誰を救えるかなんて分からないけど
そうだ想像してみるんだ
僕の腕の中においでよ
この国の全ての悲しみよ
僕の腕の中においでよ
僕が全てを愛に変えてあげる
Love 神様 ねえ Love 聞こえてるかい?
Love 神様 ねえ Love 聞こえてるかい?
唇を躍らせて 唇を躍らせて今という一度に
心から捧げるよ 愛してるってフレーズを Love 捧げる
ねえ Love 聞こえてるかい?
Love 捧げるよ
Love 届いてるかい?
誰であれ 必要か 知ってる
歴史なんて 本当はそんなにないさ
だってだってだってそうだろ?
今日この日までつなげてきた愛
Love 愛 愛 Love
目を閉じて風の音を聴けば
愛 Love 聞こえてくるだろう 悲しい音が
みんな愛をめざしたんだ
僕らと同じように愛を目指したんだ
だってだってだってだって 僕らと同じように
幾度も人を好きになって
Love 歌歌えよ 捧げた歌を
Love 捧げたいよ
Love 描いたんだよ
たとえいくつもの嘘が歴史にあったとしても
僕という歴史はひとつの嘘なんてないんだ
愛に踊って 愛を生きて
愛を歌って 愛を抱きしめて
愛を咲かせて 愛を咲かせて
空へと捧げて 愛に光になって
Love 生きてるよ Love 生きてるよ
Love Love 生きてるよ
Love Love 生きてるよ Oh
もし僕が世界の全てのことばで愛してるを言えたら
争いは消えるのかな
争いは無くなるのかな
どうして僕らは抱き合えないんだろう
どうして僕らは愛から逃げていくんだろう
Love Love 愛は呼んでるさ
Love Love僕らを呼んでいるよ
Love Love 愛は呼んでるさ 僕らを Love
待っているよ Love Love
愛 Love Love Love 愛 Love Love Love



<MC>

一人ひとりが動けば世の中は絶対動くと信じてる
少し忘れていた自分を探すために
皆と一緒にJoinしましょう!
自分が生きてる中で持っているメッセージをこの場でやらせてもらってよかった。
ナチュラルに表現できた。歴史ある場で音楽ができるっていうことはものすごく素直に言うと楽しかった。




堂本剛 平安神宮2010ライブ 10月6日覚書

  • 2010.10.12 Tuesday
  • 19:24

10月6日と7日に行われた、堂本剛さんの平安神宮ライブに行って来ました。
いつものことながら、全体的な流れと覚書きの記事です。
まずは6日の分。剛さん語録は100%そのものでないこと、これもいつものごとくご了承ください。
必死に拾うと彼の世界を楽しめなくなるから・・・。でも、性格上、やはり音より詞が気になってしまうため、メモを取りました。
It's just for your information, indeed. 


 初めて参加した寺社仏閣での堂本剛さんのライブ。ライブ前、日暮れと共に気温が下がって肌寒くなった。広い空間が開放感をくれる。
ステージの後ろに立つ平安神宮の赤と緑のお社がライトアップされてすごく綺麗。
剛さんが「とりあえず光ってみました。」という、ピンクのキラキラな上着姿でギターを鳴らし始める。音が鳴る前、ステージが真っ暗な中で、やたらキラキラ光っている人影が見えたのが面白かった。
ちょっと清志郎さん風のハイカットの赤いブーツがインパクト大。
髭はあるけれど、ワイルドな印象はそんなにない。ちょっとピンクがかった優しい赤い色のうすいパンツを腰履き。
席は、一番前の右端近くの席。等身大の剛さんを感じる。剛さんの後ろにライトアップされた白虎楼が見えてとても綺麗だった。その画を切り取っておきたくて、絵を描きたくなった。

ステージは最初は暗く、だんだんとレーザー光線の渦。
空を見上げれば星。京都の街中だから奈良ほどは多くないけれど、それでも星は眺められる。レーザー光線や照明と混ざって広がる空間に音が響き渡る。
エレクトリックな人工的な音とホーン隊の優しい音がうまく混ざる。

<セットリスト>
Let's get FANKASY
Love is the Key
Chance comes knocking
空〜美しい我の空〜
時空
Help Me Help Me・・・
セッション
セッション with 即興詩
Chance comes knocking

<MC>
(最初の3曲の間にちらほら。『空〜美しい我の空〜』の前に長く話す。)
音楽を通して、伝えたいメッセージがストレートに伝えられたら
生まれつき近くに神様がいる環境で育った。ナチュラルに存在できるイメージ
音楽を通して伝えたいことは、今を生きてる、一度きりの人生、ルールとか難しいことはないということ
他人の意見を全て飲み込んで生きるのはちょっと違うな・・・。
奈良、京都、海外に行って感じた。日本という土地から様々なものを発信できる機会を与えてもらっている。平城京から平安京と、様々な文化交流があり、東に中心が移った。
今、原点、古代に戻って考えなきゃいけないタイミングに来ている。
家にTVは無い。見ていると洗脳されるからやめた。
TVを見ないと、生きている中でこうしたいんだというシンプルな答えが出てくる。
自分はナチュラルに生きたいと思っているようなのでナチュラルに生きられたらいいな。
自分が惑わされずにありのままを生きられたらいいなあと感じている。
僕とバンドと、ファン、今日のこの組み合わせは二度とないのだから縁を大切に。
いろんな人たちがたくさんたくさん辛い思いをして今日がある。
皆さんをここに連れてきてくれた幸運。先祖が一人でも欠けたらここにいない。皆さんが少しでもやさしく生きることがもっともっとできれば、この後の人たちが優しく生きられるんじゃないか。
(自分が)今いるのはちっぽけなことじゃない。
日本はもともと自然崇拝の国。音楽、祝詞や舞がライブに変わってきたと捉えられる。そういう気分でいつも音を出している。だから、ほとんど決め事なくやっている。
空気感を感じ取って、出て行く音を大事にしている。
ナチュラルに楽しんでくれるバンドだから、自分もナチュラルになれる。
空の下でやることが、今、一番ミュージシャンがやらなければいけないことなんじゃないかな。それぞれの業界がシステムを取り込むとだめになっていっている。表現者の瞬発力が必要。今の日本の表現はシステムで成り立ってしまっている。
そんな時代だからこそ、自分がつなぐことができたらいいな。縁を大切に。いつの日か、そんな(マイナスの)システムを覆せると良いな・・・。
音楽を聴くということは娯楽の感覚ではなく、そうじゃなくて体感すること。
ミュージシャンは捧げることが大切。そうできない場所もあるけれど、自分はどこにいようが捧げることを大切にしていきたい。
野外で虫が鳴いていたりする。BPMというか、虫とテンポが一緒になる。
自然の中で何かをやることはすごい無防備。(例えば、)雨降ってきたら大変。UFOがこの辺に下りたら僕が歌う場所が無くなる。(笑)
この中に火星人がいても不思議じゃない。今、ほんとに何が起こっても不思議じゃないから、自分自身を強く持つことが大事。
昔の歴史がどうだったとしても、今の自分たちの歴史は自分で描かないといけない。
今日は全ての皆様のご縁を最大限に感じ取って感謝しながら宇宙とつながりながらメッセージを投げていきたい。
皆さんも、自分が逃げようとしている辛いイメージや辛いこととも向き合って欲しい。昨日まではなかった答えをひとつ、今日は見つけてもらえれば良いなと思います。

☆『空〜美しい我の空〜』即興フレーズ抜書き☆

あたしのリズム
星空誘う
鼓動が騒ぐ
帰らない
神様歌う

☆『Help Me Help Me・・・』即興フレーズ抜書き☆

世界ならどうするだろう
僕ならどうするだろう

I love you I love you いまを誰かが夜空に捧ぐ 
捧ぐ I Love you
I love you I love you 今を誰かが青い空が
祈って I love you
愛している 愛している 愛している 
愛している 愛している 
今を 君を 僕を 捧ぐ 地上へ 愛している
I love you I love you I love you
愛している 愛している 愛している Oh
愛している 愛している 
君を僕をたった一度の 愛したいで 愛している
愛している 愛している 
今を誰かが 何かを捧ぐ捧ぐ 愛している
愛している I love you
愛している 愛している I love you I love you
愛している 愛している
君をただの一度の僕で愛している
愛で愛で愛している
二度とはない僕で君を愛している
愛で愛で愛している



<MC>
歌を捧げる 音を奏でる
メッセージを考えたのを届けるではなくて捧げる
少しのことを変えるだけでこんなにも世界は変わるんだと体感している
万全ではないかもしれないけれど 今の自分を捧げていく
争うために生まれてきたわけではない
その人を大切に思うからその人と戦うことになるかもしれないけど
愛すること 捧げることが大事
世の中争いごとがたくさん
僕の力がどこまで伝わるかわからないけど捧げる
今日来ている皆さんが他で広めていってください
きっかけになればいい
降ってきた音とことばを捧げる
HappyでPeacefulな愛が降ってくるといいな
それをすることの大切さ
その場に降ってくる空気 降ってくるもの 感じるものと 
どんな風に自分は向き合うのか



<セッション with 即興詩>
僕だっていつか 消えてしまうよ 消えてしまうよ
君だっていつか 無くなってしまうよ 無くなってしまうよ
Oh 神様 願い聞いてよ
Oh 神様 願い聞いてよ
風に乗ってどこまで行こう
このたった一度の命で どこまで行こう
光まで行こう
Oh 神様 平和届いているかな
Oh 今 神様 願い届いているかな
Oh 神様 
指先咲いた花で 今の雲の愛を抱きしめる
唇咲いた愛で何度も言うよ 愛してるを言うよ
まつげに止まった愛で 愛を見つめるよ 愛を見つけるよ
体に泳いだ愛で 光を呼ぶよ 光を呼ぶよ
Oh 神様 願い聞いてよ
Oh 神様 願い聞いてよ
Love
夜空に星たちを抱いて涙を 今いるよ 今いるよ
どうしてだよ どうしてだよ
悲しい気持ちとさみしい気持ちが 僕を今包んでるよ
それがいま生きてるって事なんだ
Oh Love 神様 ねえ Love ありがとう
ねえ Love 神様 ねえ Love ありがとう
世界の全てのことばで愛してるを言えたら 争いが消えるのかな
Love 神様 ねえ Love 教えてよ
ねえ Love 神様 ねえ Love 教えてよ
争いは何を生むの? 争いは愛が無いから始まる
ねえ愛は 愛にきっとそうなる。
ねえ 神様 教えてよ ねえ 神様 教えてよ
この国の歴史が
本当なの 本当なの?って
胸騒ぎ感じても ちっぽけなことだよ 小さなことだよ
だって僕の歴史は僕が 描いてるんだ
だって僕の愛と歴史は僕が描いてくんだ この体でやさしく
やさしく愛で光で描いてくんだ
愛で光で 歩いていくんだよ
Love Love Love Love Love Love Love
どこか悲しいLove
Love Oh Love
胸が痛い Love Oh Love
涙は流さないでいいよ Love Love
涙は流さないでいいよ Love Love
僕がこの世を去るとき 君たちのこの愛を この愛で思い出すから Love Love
Love Love Love Love Love Love
もしも僕が先に天に上っても大丈夫だよ 心配ないよ
星空を泳いで愛をおどっている 歌ってるよ 君たちに聞こえるように
Love Love Love Love Love
愛しているよ
ねえ Love 神様 ねえ Love 聞いているかい?
ねえ Love 神様 ねえ Love 聞いているかい? Oh
ねえ Love  ねえ Love









ENDLICHERI☆ENDLICHERI『CHERI E』ライブ考 〜「スーパーアイドル」から「ソウルアイドル」へ

  • 2010.09.30 Thursday
  • 17:59

ENDLICHERI☆ENDLICHERIこと堂本剛さんがソロ活動を始めた当初、私は、『アイドルからアーティストに進化中』の存在として彼をとらえ、ブログ記事に書きました。あれから5年以上が過ぎていまや彼は立派なアーティストです。そんな彼が今回のライブで、『偶像を超えたアイドルになる』と語りました。単なる人気者ではない、一家言持ったアイドル。それは、ソロでアーティスト活動を始めても、あえて「アイドル」としての自分の存在意義や立場を否定せずにつき進んできた彼らしい発言かもしれないなあと思いました。つまり、彼は、彼にしかできない、彼にしかなれない「アイドルになる」宣言をしたわけです。

「アイドル」の彼に興味を持ち、「アーティスト」の彼にはまった私。
だから、彼が変わらず「アイドル」でいてくれることは嬉しくはあるのですが、一方でライブで彼の才能に直に触れると、やっぱり、単なる「人気者」の枠を超えたもっともっと大きな存在になって欲しいと切に願ってしまいます。だから、ある意味これはそんな勝手なファンの望みを汲み、そしてかなえてくれる発言なのかもと、ライブ会場で思わず微笑んでしまいました。何せ、彼が目指しているのは『偶像をこえたアイドル』なのだから。

そして、今回のライブで彼はこんなことも語りました。
『自分が生きていることを最大限に過ごすことが好きなだけ。音楽でなくてもいい。とにかくみんなとつながりたい。いろんなこと抜きにしてステージに立とう。それがアーティストとしていいかはわからないけれど、ファンの人を愛するってことにとってはいいことだと思うんだ。楽しませたいけど、魂を鳴らしたい。』
『命が終わったら何もできない。記憶として残るかもしれないけれど。
体を使って、自分の最大限の力を使って生きたい。』
『魂が鳴り始めた。何かやりたいと思った。皆さんの魂が鳴るきっかけになればいい。
生きているということ、ENDLICHERIという空間を通して学び取ってもらえたら。』
『システマティックに(音楽を)提供するのもいいけど、「捧げる」ということばが自分に合ってる。みんなで楽しめたらいい。宗教できるんじゃないかと言われる。宗教ということばが良くない。宗教を否定しているわけではないけど。神道では「捧げる」という形で音楽、ファッション、踊りができたので、そういう気持ちでやりたい。』

彼の音楽(特にライブで聴く音)はいつも特別な力で響いてきます。
彼はいつも体一杯で表現します。そこには、彼にしか見えない、感じられない世界と宇宙があって、もしかしたらそれはすでに自分教の世界になっているのかも知れない。でも彼はその世界を決して他の人に押しつけることはしない。とにかく自分の感じたことを音に変えて、最大限の力で放ってこちらに投げかけてくる。ただただ『捧げる』という気持ちで。だから、こちらに響いてくるんだと思う。

ここで私の心に引っかかってきたのが、『魂』つまり『ソウル』ということば。
改めて、思った。彼はどうしてソウルミュージックが好きでそこにこだわりを持つのだろう。
そして、ファンクを奏でるENDLICHERIのライブの後で、もう一度その音楽について再確認してみたくなり、ピーター・バラカン著の『魂のゆくえ』という本を読んでみました。

この本には、ゴスペルからはじまり、R&B、ソウル、モータウンサウンド、ファンク、ディスコ、ヒップ・ホップ、そしてソウルの流れを汲む現在の音楽まで、ソウルミュージックの歴史的変遷がわかりやすく書かれています。また、それぞれのジャンルのお勧めCDのガイドも載っていて、そのページをめくるだけでもいろいろ聴いてみたくなります。本当のところは、いろいろ聴いて感じてみなくてはわからないのがソウルミュージックだろうと思うので、それはこれからまた少しずつ楽しんでいきたいと思っています。
さて、ピーター・バラカンさんは前書きでこう書いています。『ソウル・ミュージックとともに何かがなくなった、とぼく自身はこの頃ずっと感じていて、その何かはいったいどんなものか、その正体をちょっと考えてみたい、そう思ってこの本を書きました。』
そして、むすびでは、『「ソウル」が「魂」ということなら、たとえ音楽の形が変わっても、ソウルは永遠に生き続けるはずです。』『音楽で感情をストレートに表現することを仮にソウルと呼ぶなら、今挙げたさまざまな国の音楽をはじめ、世界のあらゆる国にソウルは元気に存在していることは言うまでもありません。』と語っています。

そうか!『音楽で感情をストレートに表現すること』これはまさに彼がやっていること。ソウル音楽が好きだからその音楽をやっているというよりも、彼がやりたいことがまさにソウルだったからやっているということなんだ。なんだか、すごく納得がいきました。むしろ、何でそんなことに気がつかなかったんだろうと思います。
また、それだけでなく、彼はその先さらに、ソウル音楽というツールを使って、今の時代が失ったものを取り戻そうとしているのかもしれません。

私は、そんな剛くんに今、「ソウルアイドル」という新しい肩書きを贈りたいと思います。
「スーパーアイドル」から「ソウルアイドル」への無限大の飛躍を願いながら・・・。

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